夏本番。照りつける太陽、刺すような強い日差し。 そうなると気になるのは紫外線。
今回は、この「紫外線」の対策についてのコラムをお届けします。
紫外線とは?
紫外線が多くなるのは季節的には5~7月頃、時間帯では午前10時~午後2時頃とされますが、目に入る紫外線が多くなるのは午前中の早い時間帯や、午後から夕方にかけての時間帯とされています。
紫外線は、薄い雲であればその8割以上を通過しますし、上からくるばかりでなく水面での反射や地面の照り返しによるものもあります。
紫外線の影響
紫外線のマイナス面の影響として通常もっとも気になるのは、「しみ」や「しわ」ではないでしょうか。紫外線を浴びて発生するメラニン色素や活性酸素によって、顔や首すじのしみやしわが増えるそうです。
「しわ」の原因
では、紫外線の影響による「しわ」について、その原因を探っていきましょう。
しわには、1.肌の表面の乾燥が原因となってできるものと、2.紫外線を浴びることで肌の深い部分を構成するコラーゲンなどが壊れてできるものの、二種類あると言われています。
- 肌の表面の乾燥が原因の場合は、パックなどで保湿をしっかり行うお手入れによってその進行をある程度食い止められるのですが、肌の奥のコラーゲンが壊れたような場合には、表面に化粧水や乳液をぬっても届きませんので、エステや美顔器などを使用してのしっかりしたケアが、必要になってきます。
- このコラーゲンは加齢とともに減少していくものですので、歳をとってしわが増えること自体、基本的にはやむを得ないことなのですが、紫外線を多く浴びるとあたった部分の肌の奥のコラーゲンが影響を受けるため、肌の弾力性をより強く失ってしまうことになります。
コラーゲンのすすめ
紫外線により影響を受けた肌。そのケアの方法として有効な手段のひとつは、体内のコラーゲンを老化させないことです。
身体には古くなったコラーゲンを新しく入れ替えようとする働きがあります。ところが、動物の骨や皮に含まれるコラーゲンを、日常の食事で口にする機会はほとんどありません。そこで補助食品としてコラーゲンを補給する必要性がでてくるのです。
コラーゲンが充分に補給されれば、体内のコラーゲンは常に入れ替わり、活発な新陳代謝が維持できます。新陳代謝が活発であれば、メラニン色素の沈着がおきにくくなり、また、水分をたくさん含みピンと張ったコラーゲンの状態が、みずみずしくハリのある肌として表面に現れてくるというわけです。
美肌といえばすぐにビタミンCが思い浮かびますが、ビタミンCの最大の働きは、体内でコラーゲンを合成することなのです。このことからも、肌の老化にコラーゲンが有効なのがわかります。
紫外線対策は食生活から
戸外で日光にさらされる機会の多い、農業や漁業を営む人たちは、手や顔、首すじなどにシミやシワができやすくなります。
また、普段は屋内で生活している人でも、露出している部分と衣服に隠れている部分では、肌の状態がまったく違うことからも、紫外線が肌の老化に深く関わっていることがわかります。また、食生活に眼を向けると、緑黄色野やビタミンCを豊富に含んだ果物をとることは活性酸素やメラニン色素の抑制に作用し、肌のしみやしわを抑える効果があるとされています。
話が広がりましたが、紫外線対策として、肌の老化ケアとして、「コラーゲン」には重要な役割があるのです。コラーゲンが減少すると体は新しいコラーゲンを作ろうとしますが、歳をとってくると、その力がだんだんなくなってきます。
日頃から積極的にコラーゲンを摂取して、紫外線に負けない体をつくりましょう。
(おまけ)ビタミン群別おすすめ食材
最後に、不足しがちなビタミン別のおすすめ食材をご紹介します。
- ○ビタミンA
- 特徴:皮膚や粘膜を丈夫に保ち、感染予防に効果がある。
おすすめの食材:レバー・うなぎ・卵・乳製品・のり・わかめ・緑黄色野菜 など - ○ビタミンB
- 特徴:運動時にエネルギーを生み出す炭水化物の代謝や、脂肪の代謝、筋肉づくりに関わるたんぱく質の代謝など、重要な役割を担う。
おすすめの食材:豚肉・豆類・芋類・魚類・卵・緑黄色野菜 など - ○ビタミンC
- 特徴:細胞を健康に保ち、ガンなどを予防する。
おすすめの食材:アセロラ・柑橘類・カリフラワー・いちご など - ○ビタミンE
- 特徴:血管壁を丈夫に保ち、動脈硬化を予防する。
おすすめの食材:小麦胚芽・アーモンド・ピーナッツ・植物油・しじみ など