貧血は、代表的な現代病のひとつとされています。「たかが貧血」と考えてしまいがちな人も多いのではと思い、今回のテーマに選びました。
「貧血」って何??
体内に酸素を運ぶために必要なのが、血液中の赤血球。この中のヘモグロビンが酸素を取り込んで、カラダの隅々まで酸素を行きわたらせているのです。 この赤血球自体やヘモグロビンが不足してしまい、酸素を十分に体内に行きわたらせることができなくなった状態のことを「貧血」と言います。
貧血の主な症状
- めまい・立ち眩み
- 頭痛・頭が重い
- 耳鳴り
- 顔色が悪い・唇の色が悪い
- 肩こり
- 動悸・息切れ
- むくみ
- 疲れやすい・体がだるい
- 集中力の低下
- 記憶力の低下
- 氷食症などの異食症
貧血の原因は?
貧血の中で最も多いのは、「鉄欠乏性貧血」であると言われています。女性の20%、また妊娠した女性となると50%もの方が、この鉄欠乏性貧血だそうです。 では、その原因は何なのでしょうか。
- ①食生活
- 偏食など栄養バランスの悪い食事やダイエットによる食生活の乱れにより、食物からの鉄分摂取量が不足。
- ②出血
- 傷などによる一過性の出血のほか、胃や十二指腸の潰瘍、痔、子宮筋腫などにより継続して出血することによる鉄分不足。
- ③激しい運動
- 激しい筋肉運動を日常的に行うことで赤血球が壊されてしまう影響による鉄分不足。
- ④不規則な生活
- 体内の鉄分が夜になり減少してしまうことによる鉄分不足。
- ⑤鉄分の必要量が多い
- 鉄分の必要量が多い妊娠中・授乳中の女性や成長期の子どもに見られる鉄分不足。
貧血の予防方法は?
☆適度な運動をしましょう。
日ごろから運動していると、ヘモグロビンが増えます。但し、過度の激しい運動は赤血球を破壊してしまい逆効果となってしまいます。
☆十分な睡眠をとり、規則正しい生活を心掛けましょう。
夜更かしや不規則な生活は、貧血のみならず、カラダに良くはありませんよね。
☆バランスの良い食事を3食規則正しく摂りましょう。
ヘモグロビンの構成要素であるタンパク質、鉄分の吸収を促進させるビタミンC、正常な赤血球をつくるために必要な葉酸やビタミンB12、などを鉄分とともに摂るといいでしょう。
鉄分の多い食品
- 大豆
- 牛・豚・鳥のレバー
- 牛もも肉
- 小松菜
- ほうれん草
- 春菊
- 切干大根
- プルーン
- ひじき
- もずく
- のり
- あさり
- 牡蠣
- しじみ
- いわし
- まぐろの赤身
- かつお など
現代社会においては、食生活・生活リズムも多彩となっています。上記の貧血予防を実行することが困難な方も多くいらっしゃるかと思いますが、「時々はご自分のカラダのことを気にかける」ことが大切だと思います。