腰痛の原因
腰痛は、多くの方が悩まされている日本でも最もポピュラーな疾患です。最近では若い方からお年寄りの方まで、以前よりも幅広い年齢層でお悩みの方が増加しているようです。
では、なぜ腰痛がおこるのでしょうか?
腰痛の原因として主なものとして次のようなものがあります。
- 筋肉の疲労による腰痛-筋・筋膜腰痛症、ぎっくり腰
- 骨のゆがみによる腰痛-脊椎分離症、脊椎すべり症、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症
その他にも関節からくる腰痛、内臓疾患による腰痛と腰痛の種類は様々です。
筋肉の疲労による腰痛
筋肉の疲労による腰痛の一つ、「筋・筋膜腰痛症」は、筋肉への過重な負荷が原因です。
パソコン操作や運転など、ムリな姿勢を長時間続けたり、ストレスや不眠状態で働き続けたりすると筋肉への負荷があり、疲労が蓄積します。
また、「急性腰痛症」と呼ばれる「ぎっくり腰」も多く見受けられます。
原因は、急な激しい動きや、中腰姿勢から重い荷物を勢いよく持ち上げたりした時などに起こります。
このような場合には、まず、無理をせず安静にして疲労を取りましょう。それと同時に湿布などをはって、腰痛の回復を高めます。
脊椎からの腰痛
脊椎の変形や骨折が原因となる「脊椎分離症」や「脊椎すべり症」といった症状の方も見受けられます。「脊椎分離症」とはスポーツをする青少年に多く見られる症状で、まれに成人になってからなる方もいます。活発に運動することで、腰椎に過度の伸展や屈曲による負担が上下関節突起に繰り返し加わり、ストレス骨折のような状態に陥ってしまいます。
それにより、腰椎がその上の腰椎との安定性を失い、安定性を補うために腰周りの筋肉や靭帯に負担をかけてしまうのです。長時間同じ姿勢でいると腰部の痛みが出たり、後ろに反らせる姿勢や立ったり座ったりする動作も辛く感じることが多いようです。
また、脊椎分離症で離れた背骨本体が、身体の前のほうへすべってきてしまう状態は「脊椎すべり症」と呼ばれる症状です。脊椎分離症と同じように、腰周りの他の筋肉や靭帯に負担をかけて腰の安定を図るため、長時間同じ姿勢でいると腰部の痛みが出たり、後ろに反らせる姿勢や立ったり座ったりする動作も辛く感じることが多いようです。
その他にも「椎間板ヘルニア」や「変形性脊椎症」なども見受けられます。「ヘルニア」とは、体内の臓器などが本来あるべきところから脱出した状態やズレてしまった状態のことを指します。「椎間板ヘルニア」は背骨のどこの場所でも起こりうる可能性がありますが、首の下部の方や腰の下部の方の起こりやすくなっています。症状は椎間板の減り方、飛び出し方によって程度に差は出ます。場合によっては手術の可能性もあります。
腰痛の対処法
腰痛になった場合の最善の対処法は、まず、安静にしていることです。
なるべく固い布団などで横になって休み、痛みのある部分を冷やしましょう。横になることで、筋肉を休められるのです。
また、腰部をコルセットやテーピングなどでしっかりと固定して体幹を安定させることも対処法の一つです。
予防
体の左右のバランスが崩れてくると背骨や骨盤が歪んでしまい、腰痛の引き金となってしまいます。 仕事でパソコンを使用し、長時間座っていたり、長時間運転をしたり、重い物を持ち上げたりと腰痛になる原因はいろいろなところにあります。そういった「日常生活の中」で「正しい姿勢」を心がけ、休息を取ったりしましょう。姿勢はクセになりますから、よいクセを身につければ腰への負担も減らすことができます。
また、腰周りの背筋や腹筋を鍛える方法もあります。筋肉の過緊張や損傷が筋筋膜腰痛症の原因となりますが、強い筋肉があれば回避できる場合もあります。無理をしない程度にゆっくり強化していきましょう。
予防や対処法を行っても、痛みが激しい場合や長期にわたり痛みがある場合などは、まず一度、整形外科や接骨院に行かれることをおすすめします。
当院では、骨盤まわりを矯正して骨格のバランスを整え、筋緊張を緩和させるカイロプラクティック施術を多くの方にお役立ていただいております。腰痛でお悩みの方はどうぞご来院、ご相談ください。