体のコラム

健康について考えるコラムです。お時間ある時にご覧ください。

睡眠と食事どちらの方が重要?

 

動物は概して飲食を断絶させるよりも睡眠を制限される方が死に至るまでの時間は短い可能性が高いとされています。

実験用動物を使った実験では、睡眠を阻害し続けると腸内に活性酸素(ROS)が蓄積することにより、酸化ストレスにより安易に死に至る事がわかっています。

逆説的に言えば睡眠を取らずとも腸内の活性酸素(ROS)を抗酸化物質を使って除去し続ければ、ほぼ睡眠を取らずとも生存可能となるという結果が出ています。

つまり動物の腸内の活性酸素(ROS)の発生やそれに伴う酸化ストレスは動物の免疫機能の著しい低下や死のメカニズムへとも繋がる事となります。

 

ちなみにここから少し余談となりますが、ヒトで睡眠を取らずにいられた最長記録は何と11日間だそうです。当然のことながら強い免疫機能低下、認知機能障害、妄想や幻覚も数多く見られたそうです。

ラットを使った実験では睡眠を阻害され続けると平均して15日程で死亡するのに対し、絶食状態では17日から20日ほど生存可能だそうです。

ヒトで確認されている絶食の最長記録は382日だそうです。ただもちろん水分や生存に必要最低限なサプリメントは摂取していたそうです。

水と食事抜き(いわゆるドライファスティング)で最長18日の記録がありますが、これは極めて稀な例とされ、通常のヒトは3日から5日で死に至ると考えられています。ちなみに水だけを摂取できる状態では1〜2ヶ月は生存可能だとされています。

 

この事柄からも睡眠は食事よりも遥かに重要である事がわかりますね。